暇つぶしという物語　年増レジェンド　魔女という生き物　1：お勉強しなきゃblog：SSブログ

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暇つぶしという物語　年増レジェンド　魔女という生き物　1　[つれづれ] [編集]

ふと　思いついて　雑文…ｗ
最後まで飽きずにかけるかな？(；´Д｀)

　あるところに人という生き物が住んでいる星がありました。その中には、おおきな国が生まれたり滅んだりしながら歴史を繰り返していました。国と呼ばれるものは沢山あり、更にその国の中には街が無数に点在していていました。その街という街には必ずと言って好い程、嘘という城壁で囲まれた小さな町がありました。この城壁は町によって形は少し違っていて、更に見る人によっても違う形に見えたりする不思議な城壁でした。でも安心して下さい。町を守る為には、これ以上強固な城壁はないというくらいに、この嘘で囲まれた城壁は完璧なまでの強さを誇っているのです。

　そこは人の出入りが激しく、入っては消え消えたかと思うとまた現れるという不思議な現象を繰り返していましたが、誰も怖がったりしません。当たり前かのようにあの人が消え、あの人が現れたねという会話を人々は繰り返ししていました。その街に住んでいる住人は、よくその城壁に囲まれた町へ行きました。何故なら町には沢山の魔女が住んでいたからです。魔女達はとても魅力ある生き物でもありました。沢山の魔術を使う魔女がいましたが、魔女にも恐れているものがありました。魔女が一番恐れていたのは…、よその街からこの城壁に入ってくる旅人でもなく、街を支配している年寄り達でもありませんでした。

　魔女が一番恐れいたのは”老い”でした。

　どんな魔術を駆使しても、現時点では魔女を含め人々の”老い”の進行を止めることは出来ませんでした。”老い”は魔女にとっては致命傷でした。何故なら、魔術が強く効果を発するには”若さ”が必要だったからです。”老い”と”若さ”は陰と陽、水と火のように相反する魔術の基です。同じように魔術に取り込むことはできないのです。”老い”を差し置いて、無理をして魔術を駆使することは、魔女にとっては苦行でもあるのです。只それに気づく魔女は、大体が”老い”が来てからでした。恐れていたにも関わらずです。何故なら、”若さ”の中で”老い”は進行するからです。並大抵の魔女でなければ、その気付きは得られません。そう、”老い”の進行が如実に現れてから気づく場合がほどんどです。そのような場合、手遅れとも表現できるケースもあります。残念な事に、誰もが経験する”老い”とは進行が緩やかであるることは確かなのです。”若さ”の効力が長続きするように…、ここ最近では特に進行は緩やかになってきているのです。魔術も魔女達の努力により、それなりに進化しているとも言えるのですが…。
　
　それ故に、少しずつ”若さ”の効力が薄れていっているにも関わらず、認めようととしたがらない魔女が最近では増えてきたと聞いています。”老い”は誰もが経験する事なのでご存じだと思いますが、絶対的な”若さ”を使った魔術の効力はある日突然、思いもしない形で崩壊するものなのです！それは、実力のある魔女でも対処は難しい事なのかも知れません。
　この”若さ”の魔術パワーに依存しすぎていた魔女ほど、突然の崩壊に右往左往すると聞いていますが…。時には他者を傷つけたりすることもあるくらいなので、強い魔術ほど、反作用も大きいようです。　魔女の中には早期から”若さ”に依存する魔術のみでは、その力故自らの身を滅ぼしかねないと気付き、努力や知識によって反作用を受けにくい体質にしている物もいるようですので、魔女と言っても千差万別の種が居て、個性も幅広いと言えましょう。それに、魔女達は本当に大切な魔術の秘訣や秘密は他の魔女には教えたがりません。魔女は魔女同士で仲間でもあり、時に敵対者でもあるのです。何故なら、魔女は街の住人や支配者や旅人と複雑な関係性をもって依存して生きているからだとも言えましょう。街の住人達も魔女に依存して生きているとも言えましょう。その依存性は形は変われど、人がこの国や街を持つようになってから脈々と続いてきているとも言えましょう。

　さあ、思い出して下さい。この町にある嘘の城壁の事を…。どうして嘘の城壁は見る者によって形をかえるのかを…。そんな嘘の城壁で守られた魔女達は…。どうして嘘の城壁が出来たのかを…。

　でも、覚えておいて下さい。この嘘の城壁に囲まれた町には、魅力的な魔女が住んでいると言う事を。

　つづく。